全身麻酔について

『100%安全な麻酔』はありません。
健康な動物での一般的な手術での関連死の頻度は、犬では2000頭に1頭、猫では1000頭に1頭と言われています

*「もう年だから麻酔は無理」❓❓
麻酔リスクには年齢的な要因も少なからずありますが、それ以上に『健康状態』が重要です。麻酔薬は、呼吸と肝臓で代謝されて腎臓で排泄されています。
そのため心臓、肺、肝臓、腎臓の機能に問題があると麻酔のリスクが上がります。高齢でもこれらの機能がしっかりと維持されている場合には
『高齢だから麻酔はできない』とはなりません。
麻酔前の検査による健康状態の評価が重要です。


具体的な麻酔のリスク
循環障害、呼吸障害、肝機能障害、腎機能障害、ショック、精神症状、心停止、麻酔薬に対するアレルギー、誤嚥性肺炎、膵炎など

麻酔リスクの上がる患者さん
①心臓に問題がある場合
   心臓のポンプ機能が低下して血液の循環不全を起こしやすいため
②肝臓に問題がある場合
   麻酔薬の代謝機能が低下して麻酔効果が予測できなくなるため
③腎臓に問題がある場合
   麻酔薬の排泄機能が低下して麻酔薬の作用•調節に影響を及ぼすため
④神経に問題がある場合
   特に脳圧が高くなる病気の場合に、脳への血流が行きわたらなくなるため
⑤短頭種の犬の場合
   特徴的な体のつくり(外鼻孔狭窄、軟口蓋過長、気管低形成など)により
   呼吸障害を起こしやすいため
⑥肥満動物の場合
   胸まわりの厚い脂肪で胸が膨らみにくく、換気が悪くなりやすいため
⑦若齢動物の場合(3ヶ月齢未満)
   若齢動物では麻酔に関係する様々な臓器の機能が未発達であるため
⑧高齢動物の場合
   全身臓器の予備機能(急な変化に対応する力)が低下するため
   

「麻酔のリスクはあるけど、手術した方がいい」といった場面は多くあります。
花岡動物病院ではそれぞれの麻酔リスクを出来る限り軽減できるような麻酔プロトコール(麻酔薬、循環管理、疼痛管理、体温管理)を実施しています。

   
大和市の花岡動物病院
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事