蛋白漏出性腸症について

様々な腸疾患に伴い、 腸管内に蛋白が漏れ出てしまう病気です。血液中の蛋白濃度が低くなることで腹水などの症状が出ることがあります。

*原因
①様々な腸疾患(腸炎など)
②食物アレルギー
③全身性の免疫疾患(SLE)
④腸管腫瘍(リンパ腫、腺癌)
⑤リンパ管拡張症
⑥静脈性高血圧(右心不全、門脈圧亢進症)

*症状
①腹水
②下痢
③嘔吐
④食欲不振
⑤飲水量•尿量の増加

*診断
①血液検査(低アルブミン血症)
②エコー検査
③腹水検査
④尿検査(蛋白漏出性腎症との鑑別)
⑤内視鏡検査(原因疾患の確定)

エコー検査にて腹水貯留を確認
十二指腸粘膜面の線状構造(リンパ管拡張所見)

漏出性の腹水

*治療
①原因疾患の治療
②リンパ管拡張症が原因の場合には低脂肪食

*治療のみとおし
原因疾患への正しい治療が行われば治る病気です。まずは抗生剤や食事療法(低脂肪食)などによる治療反応を観察しますが、治療にうまく反応しない場合には内視鏡検査などにより原因疾患の確定が必要になります。重度の低アルブミン血症を示す場合には、血栓塞栓症や肺水腫などの生命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。

   
大和市の花岡動物病院
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