猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症

猫免疫不全ウイルスは、ヒトのエイズウイルス(HIV)と類似したウイルスで、猫に免疫不全症を発症させる可能性のある病原体です。すべての感染猫が発症するわけではありませんが、ひとたび感染するとウイルスを取り除くことができないので、猫にとっては非常に重要な感染症になっています。

*原因
猫免疫不全ウイルスの感染

*発症
・咬傷などを介した直接的な感染

*症状
①急性期
・発熱•下痢
②無症候キャリア期
・症状なし
③持続性リンパ節腫大
・全身のリンパ節腫大
④エイズ関連症候群期
・難治性口内炎
・歯肉炎
・上部気道炎
⑤後天性免疫不全症候群期
・免疫不全に伴う日和見感染
・脳炎
・腫瘍
・骨髄異常に伴う貧血や血球減少

*診断
・血液検査(血液中の抗FIV抗体の検出)
注1:感染1〜2ヶ月では偽陰性となることがある
注2:母猫が感染猫の場合、子猫は生後12週間までは移行抗体の影響で偽陽性とな
ることがある

*治療
・対症治療(症状に対する治療)
・抗ウイルス薬(根治は期待できない)

*治療のみとおし
・発症に至ると決定的な治療法がないため、予後は悪い。
・感染してもすべての猫が発症するわけではない。
・他の猫への感染の広がりを防止して、ストレスを与えない環境で飼育する。

   
大和市の花岡動物病院
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