犬の肥満細胞腫

肥満細胞腫は中〜高齢の犬でよく見られる、皮膚にしこりができる病気です。まれに皮膚以外の場所でも発生することがあります。治療は外科手術(場合によっては放射線治療)による局所の治療が中心です。外科手術によって腫瘍が取りきれなかったり、転移のある場合には化学療法(抗がん剤)も検討されます。

*症状
・皮膚にしこり
 (しこりを触ると大きくなったり、周囲が赤くなったりすることがある)
・嘔吐や下痢

チワワ 頭頂部皮膚に腫瘤
フレンチブルドッグ 右膝部皮膚に赤いしこり


*診断
①細胞診(細い針をしこりに刺して、細胞を顕微鏡にて観察)
②リンパ節の細胞診(リンパ節への転移をチェック)
③血液検査(全身性の転移をチェック)
④レントゲン検査、超音波検査(それぞれの臓器への転移のチェック)
⑤病理検査(診断の確定)
⑥遺伝子検査(遺伝子変異のある型なのかチェック)

細胞診 肥満細胞
細胞診 肥満細胞

*治療
①外科手術(治療の中心は外科手術)
②放射線治療
③化学療法(ビンブラスチン、ロムスチン)
④分子標的薬(イマチニブ、トラセニブ)
⑤症状に対しての治療(制吐剤など)

*治療のみとおし
腫瘍細胞の悪性度や広がり具合によって大きく変わってきます。
初期の腫瘍が手術で完全に切除できれば完治となりますが、十分に取り切れなかった場合には再発する可能性があります。また、腫瘍細胞がリンパ管や血管の中に入り込んでいると転移する可能性が高まります。


   
大和市の花岡動物病院
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